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2022年度がスタート。筑波大学ラグビー部も始動しております。4月5日(日)は、秩父宮ラグビー場で開催された東日本大学セブンスに出場。準優勝となりました。古川部長によると、「ラストパスが決まれば優勝だったが…」とのこと。

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以下、古川部長からのメッセージです。

2019年12月に中国武漢で検出された「新型コロナウィルス」は、今も日常に多大な影響を及ぼしています。大学ラグビー界も例外ではなく、一昨年の関西大学リーグに続き、昨シーズンも関東リーグ戦で複数チームの感染から、開幕を延期し、9月下旬から10週間で7試合を行う日程となりました(対抗戦は14週間で7試合)。筑波は寮でないことから、集団感染のリスクは低いものの、常に各自で感染対策や食環境を整えることが求められるため、心身への負担は相当なものとなっています。

2021年度、筑波・松永組は、開幕戦で前評判の高かった帝京に7-17で敗れるも、続く慶應には1995-97シーズン以来となる3年連続の勝利、さらに早稲田に対しても14-21の接戦に持ち込み、シーズン序盤の戦いぶりには、逞しさと可能性を感じさせるものがありました。しかし、結果的には明治戦での大敗から失速し、選手権出場をかけた日体との最終戦では2008シーズン以来となる敗戦を喫し、シーズンに幕を閉じました。

シーズンを振り返ると、例年、シーズン序盤で出た課題を修正し、チーム力を上げて選手権に臨むイメージでしたが、昨シーズンはそれが見られませんでした。キャプテンをはじめ、主力数名のケガもありましたが、個人的には実戦での経験不足の影響が大きいと感じています。入試選抜等により、既に実績のある選手が思うように確保できない以上、練習と実践を積み上げて成長する以外、筑波が日本一を掴む術はありません。

しかし、その筑波の生命線とも言える学内トレーニング施設の閉鎖や制限が、既に2年以上続いています。また、学外団体の受入れができないため、この2年間で行った練習試合は31試合にとどまっています(以前は年間約25試合)。上位チームを優先するため、下位チームの試合数は年間で5試合程度となり、必然的に出場時間は少なく、年間60分に満たない選手も少なくありません。個人だけでなく、チーム内のコンビネーションの熟達が求められるチーム競技において、この練習と実践の制約は戦績に直接影響すると考えます。実際、昨年度、筑波大学の球技系チーム種目は全体的に低迷し、インカレ決勝に進んだ競技は一つもありませんでした。

施設利用制限の影響は競技成績だけには留まりません。学生は体づくりのために近隣の民間ジムと個別に契約していることや、試合や合同練習等の実戦が全てアウェイとなるため、バスの借上が900万円を超え、学生の金銭的負担も大きなものとなっています。学内の主要運動部は、衛生対策を徹底し、大学側に制限緩和を訴え続けていますが、今なお納得のいく回答は得られていません。関東近郊の大学の状況を見ても、本学の長期にわたる施設使用に関する制限の厳戒さは特別なものと言えます。

このような中、OBの吉廣氏(H16入)が中心となって実施してくれた、ラグビー部専用の「トレーニング施設」設置のためのクラウドファンディングは非常に有難いものでした(この件は改めて報告いたします)。

新チームは、木原優作主将、楢本鼓太朗主務をリーダーとして、1月15日に始動しました。取り巻く環境(大学)に変化は見えませんが、学生たちのマインドには劇的な変化を感じます。スローガン「バチバチ」を掲げ、「日本一」に挑む、木原組への声援をよろしくお願いします。

筑波大学ラグビー部 部長 古川拓生

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